おまとめローンと債務整理

おまとめローンの申請を希望している人は、多重債務によって生活が非常に苦労している方も多くいると思います。多重債務問題を解決するには、このおまとめローンと、もう1つは債務整理という手段があります。今回は、このおまとめローンと債務整理はどのように選べばよいかという点についてお話しします。

おまとめローンと債務整理の比較

おまとめローンの審査に通過する事は、正直に言うと非常に厳しいというのが現実です。おまとめローンの審査に通るためには、まずあなたの与信を上げるより他ありません。与信を上げるためにまず第一に必要な事は

  1. 「金融事故」を起こしていない
  2. 「自転車操業状態」に陥っていない
  3. 「申し込みブラック」に陥っていない

この3つは最低限クリアしなければならない条件と言えます。「金融事故」はクレジットカードや消費者金融への返済遅延などがあるとすぐに登録され、これらの問題は「事故」を起こした後最低でも5年間は信用情報機関に登録されてしまします。「金融事故」はおまとめローンを申請する上で、100%通らないと考えた方がよいでしょう。

次に「自転車操業状態」に陥っていないかという点です。「自転車操業状態」とは、借りる→返済する→返済後また借りるといった行為がそれに当たります。要するに債務が減っていない状況です。

返してすぐに借りるという状況の場合は、その人にはすでに返済能力がないと判断され審査は通りません。少なくとも、過去6ヶ月程度は新たな借入はなく、返済を続けていて債務が減っているという実績を作らなければ、「自転車操業状態」と判断される可能性が高いです。

そして、もう1点は申し込みブラックに陥っているという状況です。申し込みブラックとは多数のカードローン会社に審査申請し、融資を断られているといった状態です。一般的には、1ヶ月に3業者以上申請し、既に融資を断られている状態になっている場合は、新たなカードローン会社への申請は通らないでしょう。

この様に、おまとめローンに申請する時は、最低でもこの3つはクリアしておかなければなりません。例外として、申請時に担保となる不動産や動産(車など)があれば、銀行での大口融資が受けられる可能性はありますが、これもこの3つの条件をクリアしていなければ審査通過は難しいでしょう。

では、おまとめローンが通らなかった場合の手段として、もう1つ上げられる事は債務整理です。おまとめローンが通らなかった状態になると、債務を軽減する手段としては債務整理です。多重債務の方は恐らくこの手段も検討される方も多くおられると思います。そこで、債務整理とはどういうものかご説明します。

債務整理は今ある債務を軽減し、元金を返済するという手段です。債務整理は大きく3つあります。「任意整理」、「個人再生」、「自己破産」です。各債務整理の内容は次の通りです。

任意整理:弁護士(司法書士)と債権者側が交渉により、現在の借入金を3~5年に渡って返済する手段です。

個人再生:弁護士(司法書士)が裁判所を通じ、債務軽減を図ります。500万円までの借入状態の場合は、100万円又は総資産の1/5の返済を債権者に行います。

自己破産:弁護士が裁判所を通じ、今ある債務を0にする手段です。

そして、この債務整理の費用に関しては、どの債務整理を選択するかにもよりますが、概算で100,000 ~ 600,000円程度の費用は必要です。費用だけをみると、高価だと思われる方も多いと思います。しかしながら、借金返済が困難な状況に陥った時、これからの返済の事を総額的に見ても、債務整理は借金総額を軽減する手段として有効です。

しかし、債務整理を行った場合のリスクというものも当然あります。5年~10年は新たなローンを組めなくなりますし、クレジットカードも使用する事が出来なくなります。

おまとめローンも債務整理も早い決断が大切

おまとめローンが出来る人は限られます。現在の債務状況に対し、収入が多く、返済に苦労しない多重債務者の方はこの手段が選べると言えます。また、これからも新たなローンを組める状態にしたいと考える方は、このおまとめローンは有効だと思いますが、実際のところこの様な人は数少ないと思います。

おまとめローンの申請が通らなかった人は、残念ながら他の借り換えによる借金の解決手段というのは正直言ってないと言えます。そういう人は、早い段階での債務整理を行うことを推奨します。

債務整理を行った場合のリスクは先ほど挙げた通り、5~10年の新たなローン、クレジットカードの申し入れは出来ませんが、この期間を過ぎると、新たなローンやクレジットカードの申請を行えるようになります。

つまり、おまとめローンの申請に通らず、くよくよ悩むのであれば、いち早く債務整理を行い、この借金問題を解決し、将来に目を向けた解決手段を取るべきです。ですので、まずはおまとめローン各社に申請をし、どうしてもおまとめローンに通らなかった場合は、弁護士あるいは司法書士に相談するという流れで借金問題を考えていきましょう。