おまとめローンと過払い金

おまとめローンをご検討中の方で、借入が2006年以前から継続的に消費者金融から借入と返済を繰り返している人の場合は、おまとめローンを実施する前にやってみて損はないと思われる事をご紹介します。それは、過払い金の確認です。今回は過払い金についてお話しします。

過払い金は払い過ぎている利息

まずは過払い金を説明する前に、現在消費者金融に適用されている「貸付業法」についてご説明します。実は今でこそ当たり前となっている「貸付業法」ですが、一昔前まではそうではありませんでした。その一昔前というのが、2006年以前のお話しです。

では、何の法律が適用されて運営していたかと言いますと、それは「出資法」と呼ばれる法律に基づいて運営されていました。(正確には消費者金融では、「利息制限法」より都合のいい「出資法」を適用していました。)この「利息制限法」と「貸付業法」では何が違うかと言いますと、金利の上限です。

「出資法」では出資した金額の多少を問わず、一律に29.2%の最大利息を設ける事が出来ます。それに対し、「利息制限法」では10万円未満の融資に対しては利息20.0%まで、100万円未満の融資に対しては利息18.0%まで、100万円以上の融資に対しては利息15.0%までという規制がかかります。

上述の通り、利息が大きく異なります。そのため、2006年までは、消費者金融業はどこの業者も、「利息制限法」には則っていないが「出資法」には則った運営をしているという事を主張し続け、法律的にみて白、黒はっきりつかないグレーゾーンと呼ばれる状態になりました。それに終止符を打ったのが、2006年です。

国として、消費者金融が則る法律は「貸付業法」にする事を正式に法で定めました。そのため、現在の消費者金融では、この法律に基づき消費者に対して適正な金利で融資を行っております。(みなし弁済制度の廃止、利息制限法所定の制限利率(15%〜20%)と出資法所定の上限利率(29.2%)の間の金利での貸付けについては、行政処分の対象とすることなど)

では、ここからが本題です。冒頭お伝えした通り、2006年以前に契約あるいは継続して取引をしている人の中には、契約当時のまま「出資法」に基づいた利息を請求されている人が今もなお存在します。

そして、法律が改定された2006年以降も、本来ならば「貸付業法」の枠の中での利息を払えばよくなったにも関わらず、出資法の利息で払い続けている場合、その差額は「過払い金」という事になります。

そのため、長く返済を続けていれば続けている程、この過払い金が積り、場合によってはすでに本来の返済金額に達していて、返金を受ける場合があるのです。

過払い金の請求は最終取引より10年まで有効

ここで注意しておかなければならないのが、過払い金の請求は、遡って10年まで有効という事です。

そのため、2016年になれば、どんどんと払い過ぎている利息を取り返せる分が少なくなってしまいます。今では、弁護士や司法書士がこの過払い金請求を大々的に取り上げ、消費者の皆さんに宣伝していますが、もう後数年もすると、この過払い金請求についても終息を迎える事になるでしょう。

また、消費者金融側としても、当初は消費者へ過払い金の返金を行っていましたが、最近では拒否をする業者も出てきており、過払い金請求はまさしく最後の局面を迎えていると言えます。

過払い金請求とブラックリスト

気を付けなければならないのは過払い金請求はあくまで完済した借金に対して行われるものであります。完済してない返済中の借金への過払い金の請求の場合、債務整理(任意整理)扱いとなってしまいブラックリストに載ってしまいます。

返済中の借金への過払い金請求の場合、過払い金の金額を確定するために月々の支払いを停止させなければなりません。この支払い停止の行為そのものが「支払いをしてない」という状態にもなるためブラックリストになります。

ただし、過払い金で返済分を完済することが可能な場合は、債務整理扱いではなくなるため手続き開始後半年ほどはブラックリストに載りますが、完済可能と分かるとブラックリストから解除されます。初めから明らかに過払い金が発生してると分かる場合は金融機関側がブラックリストに登録しないケースもあるそうです。

過払い金請求で完済できない場合、返済額は減りますがブラックになるので今後5年ほど借入が出来なくなります。過払い金請求で完済出来るか出来ないかを把握した上で請求する必要があります。

ブラックリストを回避し過払い金請求するには

過払い金請求を検討してる方が最も気にされるブラックリストですが、支払いを全て終わってから過払い金を請求すればブラックリストは回避することが可能です。支払いが終わっていれば過払い金確定のための月々の支払い停止の行為そのものをする必要がないからです。

そこでおススメなのが「おまとめローン」を利用し過払い金請求をする方法です。おまとめローンと謳ってる金融ローンの場合、おまとめ前の各借入先へ一括返済を行うため、完済後の過払い金請求となります。よってブラックにはならずに過払い金請求が可能となるわけです。

しかし、おまとめローンは審査そのものが非常に厳しくなります。審査が通らない場合は、まず新たに別の銀行カードローンに借金を移す方法がいいでしょう。過払い金が発生している借金を銀行カードローンで完済し、その後過払い金請求するという方法もあります。

新たな銀行カードローンならおまとめローンよりも審査の面でも多少は通りやすいはずです。一度に複数社まとめて過払い金請求出来なくても1社ずつ段階を踏み少しずつ請求していくというわけです。

過払い金の確認は、弁護士・司法書士を通して確認出来ます

過払い金を確認する手段としては、弁護士や司法書士に依頼をする事です。基本的に弁護士や司法書士は、債務整理を中心に話しを進めますが、過払い金の確認だけでも依頼する事が出来ます。

そして、もし過払い金がある場合には、着手金及び報奨金(多くは取り返したお金の10~15%)を支払う事で過払い金申請を行う事も可能なのです。

以上の様に、おまとめローンを検討中の方で、現在の借入先が長い付き合いの方は、この過払い金の確認を行った方がよいと言えます。逆に言えば、2006年以降に契約を結んだ人にとっては、この過払い金は発生していないという事になります。おまとめローンをする前に、出来る事は確実に実施しておくべきでしょう。