おまとめローンの借り換えタイミング
複数社からの借入があり、返済等の管理が非常に煩雑になってきた場合、おまとめローンに借り換えをするべきか悩む場合があると思います。
では実際におまとめローンにした方がよいタイミングはいつか?
今回はおまとめローンに切り替えるタイミングについてご説明します。
審査基準が通りやすい状態で申請する
おまとめローンに限らず、ローンを組む時は審査が必要になります。結局はこの審査基準以上になるかどうかで、おまとめローンに借り換えられるかどうかが決まります。
どの消費者金融(あるいは銀行)も、そのほとんどがスコアリングという方法で審査を行います。ではスコアリングとは一体どういうものでしょうか?
簡単です。申請者の状態に対して、スコアを付けていきます。その合計点が各業者の基準点を超えているかどうかで判断します。
通常、スコアリングはコンピュータ処理で行われます。おまとめローンの借り換えは、逆に言うとこの審査基準にクリアできる状態でないと、行う事ができないという事をご認識下さい。
確実に審査に通らない状況がある
このスコアリング方式では、確実に審査に通らない内容があります。それが「金融事故」を起こしている場合です。金融事故とは、次の通りです。
- クレジットカード返済の遅延(3ヶ月以上の遅延)を起こした事がある人
- クレジットカード返済の遅延(軽微な遅延を年3回以上)を起こした事がある人
- 公共料金の支払い滞納を起こした事がある人(クレジットカードによる引き落としに限る)
- 携帯電話料金の滞納をした事がある人
上記の内容を1つでも起こしている場合は、「金融事故」となります。スコアリング方式では、スコアを付ける以前に、まずこの履歴を確認します。大体この状況になっている人の場合は、ローンを申し込んで即日で融資不可という連絡が来る事が多いです。まずは「金融事故」を起こしていないという事が大前提となります。
スコアリングの中身
ではスコアリングについてご説明します。スコアリングは「属性」について評価をしていきます。「属性」というものは次の内容のものになります。
- 年齢
- 勤務先、雇用形態、勤続年数
- 収入
- 家庭環境
- 居住年数、形態
- 他のクレジット会社での利用履歴
では、これらがどうスコアリングされるのでしょうか。具体的にご説明します。
【年齢】
一般的には、年齢は高いほど点数は高いと言われています。日本社会の象徴と言えますが、年功序列の概念がここでも適用されます。しかしながら、30歳以上の人でクレジットカードなどを持っていない人は逆にマイナス評価になってしまいます。なぜなら、消費者金融や銀行にとって、その人がお金に対して信用できる人かどうか評価しようがないからです。
【勤務先、雇用形態、勤続年数】
勤務先が優良な企業であるほど評価が上がります。特段に評価が良いとされている職業は、公務員です。絶対的な評価があります。一方で、自営業の方は評価が下がります。特に自営業を営む会社に所属する1年目の社員は評価はかなり低いと言えます。なぜなら、自営業はいつ倒産するか分からないリスクがあるためです。
【収入】
収入は高いほど評価が上がります。収入が低い方が評価が下がる事は言うまでもありません。
【家庭環境】
家庭で言えば、一番評価が高いのが「独身で親と同居している人」です。又は既婚で子供がいない家庭も同じく評価が高いと言えます。簡単に言えば、生活費の負担が少ないと思われる人は評価が上がります。逆に、既婚で子供がいるあるいは独身で一人暮らしの人はマイナス評価になります。
【居住年数、形態】
持家の場合は評価が高いです。また、賃貸でも居住年数が長ければ評価が上がる対象となります。評価のランクで言うと、持家>社宅>賃貸となります。
【他のクレジット会社での利用履歴】
金融業界においては、クレジットカードの利用履歴が多ければ多いほど評価が上がります。また、クレジットカード会社と契約している数が多ければ評価が上がります。それだけ利用してもらえる可能性があるため、評価が上がるという理屈です。反面、軽微は返済の遅れなどが度々ある場合はマイナス評価となります。また、直近でクレジットカードの審査に落ちたなどの履歴がある場合もマイナス評価となります。
おまとめローンに切り替えられる借入社数と金額
では、おまとめローンに切り替えられる借入者数と金額はどの程度でしょうか。各業者、それぞれ基準が異なりますので断定はできませんが、借入者数はせいぜい2~3社、総額で150万円程度と言われています。
これについては断言できませんので、あくまで目安とお考え下さい。
以上のご説明を踏まえ、おまとめローンへ切り替えるタイミングは、

- 金融事故を起こしていない状況(これは絶対条件です)
- スコアリングの評価が高いと思われる状況
- 借入社数2~3社、総額150万円程度(推測)
の時が、借り換えタイミングと言えます。ご参考にして下さい。