銀行カードローンをおまとめローン目的で借りる

複数のカードローンを1本にまとめ、カードローン返済を楽にしたい方は大勢いると思います。

各社、多重債務を1本化する金融商品は数多く存在すると思いますが、同じ借り換えを行うのであればやはり銀行カードローンが一番得策と言えます。

今回はこの銀行カードローンについてお話しします。

何と言っても金利が低金利

銀行と消費者金融で一番大きく違う点と言えば、やはり低金利という点です。

その違いは一目瞭然です。100万円未満の場合、銀行で借り換えると、年間利息で10~12%程度、消費者金融の場合は15%~18%となります。

100万円以上になってくると銀行の場合では6~12%程度、消費者金融の場合では15%程度と、明らかな利息率の違いがあります。

数パーセントの違いですが、借りる金額が大きければ大きいほど、このパーセンテージが今後の利息総額に大きく影響します。

そのため、おまとめローンを検討する場合は、銀行を最初に検討する事をお勧めします。

銀行にはおまとめローンを目的とした金融商品が多数ある

銀行はおまとめローンという形で金融商品を提案してはいませんが、多数の借入先を1本化する目的の金融商品を提案しています。

これは多くの借入先がある消費者をターゲットにした金融商品である事は言うまでもなく、多重債務者向けの金融商品と言えます。

銀行カードローンは返済専用ローンではないものが多い

消費者金融が打ち出しているおまとめローンは、現在の借入総額を上限とした借り換え専用カードで、追加融資の申請はできませんが、銀行カードローンはそうではありません。

総量規制の対象外となっている事から、現在の借入総額以上の金額で申請が通れば、その使途は自由としている銀行が多いです。

限度額の範囲であれば、基本的に出し入れは自由です。この点においても、銀行カードローンは非常に使い勝手のよいカードローンです。

銀行カードローンは審査が非常に厳しい事は事実です

金利面からも銀行カードローンはお勧めではありますが、その反面、非常に審査が厳しいという現実があります。

それは、借り換えを希望している人=多重債務者であるからに他なりません。

多重債務者はそもそも生活における資金繰りが厳しい状態であり、多くの場合は自転車操業に陥っているため、銀行側としてもより厳しい目で審査されます。

融資申請前に絶対やってはならない事は「金融事故」です。この事実がある方は絶対に審査には通りません。ご注意ください。

メガバンクと地方銀行の違い

審査が厳しい銀行ですが、銀行と言っても大小様々な銀行があります。三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行といったメガバンクは確かに借金1本化の金融商品を打ち出している銀行ではありますが、その審査基準は一元化されており、消費者の状況を問わず、基準以下であれば融資はNGとされます。

そこで着目したいのは、地方銀行での借り換え1本化商品です。

どの地域においても、地方銀行は必ず1つは存在します。その様な地方銀行でも、実は借り換え1本化の商品を出している銀行が多くあります。

地方銀行は、メガバンク程の顧客を扱っている訳ではなく、どちらかと言えば、顧客を増加したいという銀行が非常に多い状況です。

そのため、メガバンクと比較し、その審査基準は多少甘いと言える部分もあります。

例えば給料振込口座や、公共料金の引き落とし口座、その他様々な事でその銀行を利用している実績があれば、審査基準が多少甘くなるといった可能性も少なくありません。

より審査を通り易くしたいとお考えの方は、銀行の中でも、特にひいきのある地方銀行にそういった金融商品があれば、そちらに申し込む方がより良いと言えるでしょう。

ですが、先ほども申し上げた通り、「金融事故」を起こしていては、審査は通りません。

1本化は借入先、借入金額とも少ないうちに実施する事

借り換えの1本化は、借入先、借入金額が多くなれば多くなるほど審査が通りにくくなってきます。

それは、多重債務に伴う貸倒の可能性が非常に大きくなるためです。1本化をお考えの人は、何よりも早めに手を打つという事が重要です。

借入先が4社以上、借入総額も150万円を超えてくると審査が通りにくい状況になってきます。早めに手を打ち、1本化を確実に行えるようにしましょう。

借入先は少ないほど評価は上がります

借入先が少ないほうが審査で有利

借り換え審査を受ける上で、少し補足しておきます。例えば借入総額が同じ100万円であっても、借入先が3社か4社かで評価が変わります

なぜでしょうか?

それは各借入業者の信用度合が審査に影響すると言われています。

同じ借入総額の場合、借入先が多ければ、必然的に借入先各社の融資限度額が低いと見なされます。

つまり、これは消費者の信用度と比例します。

融資限度額が高ければ高いほど、その借入業者から信頼を得ていたという事になります。

そのため、現在借入が多数にまたがっている人で、限度額までにまだ余裕がある業者がある場合は、できるだけ借入先をまとめてしまい、完済した借入業者とはひとまず解約をしてしまいましょう。

この事で、審査における信用度合は少なくとも上がる事になります。

以上の通り、債務を1本化するには、まずは銀行カードローンに申し込む事を優先し、より審査に通り易い環境を整えてから申し込むようにしましょう。